ギュンター ヴァント指揮 ベルリンフィルハーモニー
[RCA BVCC-1510]

 ヴァントのブルックナーは名演が多く・・・というのはケルン放響の方に書いたとおりです。ケルン放響を聴いてがっかりした後だったのですが、これはさらに円熟したヴァントがベルリンフィルを振って大好評を博したということだったので「今度こそ」と期待していました。
 アバドを聴いた数日後に聴いたのでやはりまだアバドの強烈な印象が残っていたため、最初は正直言ってがっかりしました。全体に遅めのテンポ、というのはどちらかというと僕の好みなのですが、テンポ、音量ともにメリハリが足りないような第一印象でした。また何故か第2楽章だけは速めのテンポ設定で、この点もちょっと「あれっ!?」っていう感じ。第1楽章も何故か序奏だけはかなり速くてあっさりしています(ここと2楽章の出だしは何度聴いても好きになれません...僕の勝手な好みですが ^^;;)。
 しかし、さらに数日たって聴き直してみたら、今度はなかなか!。ヴァントの魅力に引き込まれました。これもお勧めの演奏です。
 やはりオケの違いのせいなのかな〜。アバドに比べてなまめかしさが少ない感じがします、また第1印象が良くなかったということで、ちょっと減点して★3つ半にしてみました。