ベルナルト ハイティンク指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
[PHILIPS PHCP-20229]

 なにをもって標準とするかっていうのはいろいろ問題もあると思うのですが、この演奏は「お手本」とか「標準的」とか「教科書的」という言葉が似合う感じがします。
 オケはウィーンフィルだし、やっぱり上手いです。特に奇をてらったようなこともしていませんし、演奏の参考にするには良いかもしれません。
 ただ、「ここだっ」って感じで気をひく部分や特徴的な部分をちょっと挙げづらいんですよね。今まで癖のある演奏をいっぱい聴いてきた身としてはなんとなく物足りない感じがしないでもないです。あと、4楽章で金管がちょっと息切れぎみでしょうか。
 ということで、★3つから4つの間でどこにいれようか迷ったのですが、ヴァント/ベルリンよりはこっちの方がお勧めかなって感じがちょっとしたのと(ヴァント/ベルリンを持っている方、気を悪くなさらないで下さい)、リファレンスとして最初に聴くのには、もしかしたら一番良いのかもしれないという気もしましたので、★4つにしました。