ヴィルヘルム フルトヴェングラー指揮 ベルリンフィルハーモニー
[グラモフォン POCG-30079]

 フルトヴェングラーがブルックナー5番の原典版(当時はハース校訂によるもの)を評価し、「シャルク改訂版(というより超改悪版)とは全く別物、すばらしい」といった内容のコメントを残したことは有名。ということで、これもかなり期待して聴きました。
 感想は.....「う〜ん、残念」。演奏時間を見てもらえればわかりますが、全体的にかなり速いです。特急ブル5、っていうところでしょうか。僕にとって「ちょっと速めかな〜」と感じるアバドと比べても4分近く短い。たった4分というなかれ、実際聴いてみるとかなり速い感じがします。しかしこれをもって「熱狂的な」と評する方もいるのかもしれませんね。最近の指揮者でこういった演奏する人はいないんじゃないかな〜。(しかし第2楽章はさらにインバルの方が速い!!)。
 昔はこんな解釈もあったんだな、といった歴史的意義に★1つつけました(フルヴェン・ファンの方、ごめんなさい)。